2009年05月22日

【ユウキ】が【ユウキ】に【ユウキ】を与えている話


夜9時前、会社のTELが【プルルルル】
番号からは、相手が誰か分からないけど、いつものように妻が受話器を取り、「もしもし・・・」と話す声が聞えました。

30秒ほど経過しました。

妻は、息を弾ませながら僕に駆け寄り、【ユウキ君のドラマを観て、病気と闘っているっていう男の子から電話】と、受話器を差し出しました。


「もしもし」


いざ話し始めてみると、電話の主が誰なのか、次第に分かってきました。
正真正銘、初めて話す人でしたが、つまり、彼がどういう存在の人なのかが徐々に分かりました。


電話の主は千葉在住の14歳の男の子。
熱心で、少し緊張していて、何かを伝えたいという気持ちが伝わってきました。


ドラマや本で描かれた主人公・三田雄基(ユウキ)は、僕の弟のような存在。その雄基は2001年12月3日、難病と闘い、他界しました。


all-yuki-book-small.jpg【ドラマや本】
世界で過去にたった7例しか報告されていない難病と真正面から闘い続けた雄基の姿が、岸川悦子さんという絵本作家さんの目に留まり、描かれた実話です。
その作品が、日本テレビの目に留まり、描かれたのが24時間テレビ内のスペシャルドラマとして、4年前に放映された【ユウキ】でした。



電話の主の声は少し緊張気味で【自分が何者なのか】を、僕に伝えるのに必死でした。
電話の主は、僕に次のように話してくれました。
【僕は雄基さんと同じように病気を持っていて、でも負けたくないんです。】
【小学校のときに発症して、両親がすっごく悲しんで・・・】
【すぐに死ぬんじゃないかと思って、僕、怖くて・・・】
【雄基さんのドラマを観て、僕も闘おうって決めました】
【雄基さんは、どんな風に病気と闘っていたんですか?】



電話の主は、たくさんのことを話してくれました。
僕も聞かれたことに素直に答えました。
雄基が当時置かれた環境や、どのような言葉を発していたのか。
雄基がどのように病気に立ち向かっていたのか。


僕は電話の主に言いました。
【あなたが、見ず知らずの僕に電話をすることは、とても勇気が必要だったでしょう。電話をくれてありがとう】
すると電話の主は言いました。
【様々なホームページを見て、じゅんじさんのページを見つけました。雄基さんの生き方について聞きたくて、無我夢中でした。雄基さん、すごいと思うんです。僕も病気になんて負けません。】


それはほんの少しの時間だけの電話線を通しての会話でした。
僕は背中にゾクゾクして、とても優しくて、それでいて暖かいものを感じました。
既に亡くなってしまった友人が、遠く離れた千葉の少年を勇気付け、前進する力を与えていることを感じました。


【ユウキ】という本が世に出る前、雄基のご家族と少し話しました。
大切な人の死を世間一般の人に伝えるのは辛い。
でも次代の子供達に、少しでも【命の大切さを分かってもらえるなら】と言って、ご家族は本の出版に協力されました。


受話器の向こうには、そのドラマを通して、自分の病気と闘うことを誓った青年が確かに存在しています。4年を経て、こうして一人の少年の力になっていることに、偶然ではない何かを感じた気がしました。


僕は電話の主と、電話を切る前に尋ねました。
【あなたの名前をぜひ聞かせて下さい。書き留めておきたいので】
電話の主は答えました。
【僕の名前は、ユウキです】
【祐樹と書きます】


亡くなって8年が経過した今でも、確かに僕達の大切な友人は、大きな役割を果たしていました。
ユウキ(雄基)は、ユウキ(祐樹)に、ユウキ(勇気)を与えていました。



涙が出そうでした。



今、僕達は、健康に日々を過ごせることを、まるで当り前のように感じてしまっているように思います。
ご飯を食べれること。
友達や家族と時間を過ごせること。
夢に向かって努力できること。
笑えること。
悩めること。
空気が吸えること。
僕達が日々感じていることは、とても幸せなことなんだな〜。

日々の暮らしにありがとう。
周りの仲間にありがとう。
そして
家族にありがとう。


大切なものを思いださせてもらった電話でした。
posted by Junji at 22:50| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日はユウキ君の命日ですね。


私は、毎日一生懸命生きているだろうか?
私は、全ての事に感謝出来ているだろうか?

朝、目が覚めること
御飯がのどを通ること
美しい景色を見ることができること
自分の足でどこへでもいけること

あたりまえだと思っていたことが
実はそうじゃない


全て自分で出来ることに
感謝し日々、悔いの残らぬよう精いっぱい生きよう
Posted by Tae at 2009年12月03日 02:56
言葉が出ないくらい感動しました。
あの、あなたはジュンジさんですか?
Posted by m at 2012年05月27日 18:31
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

逆.えんで37マ.ン稼げたwww
Excerpt: ツレがもうかったっていってたから試してみたらマジでナマでハメまくってるだけで37マ.ンもらったw しかも中.出しが当たり前だしwww ⇒ sersai.com
Weblog: マ.ラ太郎
Tracked: 2009-05-23 16:29
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。